7/3(金)夕ご飯 トンカツ

7/3(金)夕ご飯 トンカツ

仕事を終える少し前、出先から帰宅した妻が開口一番こう言った。

「これ見て」

「お母さんと歩いていた時にこれを見つけて、なんとなく「あなたっぽいなあ」って思っていたら、お母さんに「夫君みたいじゃない?」って言われてテンションが上がっていたら、買ってくれた」

 

つぶらな瞳。頭でっかち。なで肩。

確かに僕の要素がふんだんに盛り込まれている。

 

しかしそれよりも、妻とお母さんが同時に僕を連想してくれたことが、何よりも嬉しいではないか。

それもあの「ピーナッツ」のキャラクターを見て、僕を思い出してくれるなんて身に余る光栄だ。

調べた所、このキャラクターは「ファーロン」という猫らしく、漫画上での登場回数はわずか十数回で、「幻のネコ」と呼ばれているとのこと。

 

犬顔と言われ続けてきた僕が、まさか猫になれる日が来るなんて。

 

明日はきゃっと良い日になるだろう。

 

訂正します。明日ではなく、今から良い日になりました。

金曜日にトンカツ。

トンカツだけでなく、僕もアガる。

なんてくだらないことを言っている場合ではない。

揚げたてのそれを、ソースをかけて頂こう。

 

「美味っしい……………」

 

サクサクの衣が弾け、中から肉汁溢れる豚が現れる。

美味の大群は、一弾指の間に体の隅々へ行き渡った。

 

あまりの美味しさに体が硬直する。それと同時に、ある不安が脳裏をよぎる。

「お会計、大丈夫かな…?」

数秒考えたのち、気がつく。

ここは家だ。ホームだ。

高級トンカツ店ではない。故に、お会計もない。お財布の心配をする必要もない。

 

そうと決まれば、烈火の如く、食べるのみ。

どれだけ食べても衰えない勢いと味。脂身も全く重く感じない。まだまだいけるぞ、俺。

 

まろやかなマカロニサラダも、その勢いに拍車をかける。

ちなみに汁物もありましたが、それは昨日僕が作ったものだった為、写真からは除外。もっと頑張れ。

 

そしてここで、とんでもないボーナスタイムがやってきた。

「お昼食べ過ぎちゃったから」と言って、妻がトンカツ数切れを僕に施してくれたのだ。

 

僕の前世は一体、どんな善行を積んできたのだろうか。

確かめる術はないが、今はただただ感謝して、トンカツを頂こう。

 

トンカツと僥倖を噛みしめていると、再び妻が口を開いた。

 

「トンカツ、まだあるから、明日のお昼はカツ丼にするね」

 

やっぱり、明日はきゃっと良い日になる。

 

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言

美味しかった。