6/20(土)お昼ご飯 二色弁当

6/20(土)お昼ご飯 二色弁当

激しい腰痛に耐えきれなくなった僕は、人生初の整体院へ足を運んだ。

襲いかかる不安。脳裏に浮かぶのは、ドラマのようなワンシーン。

 

「これは酷い…。なぜ、こんなに悪化するまで放っておいたんだ!」

「す、すみません…。その内良くなると思って…」

「その内ってあなた…。このままでは、歩けなくなりますよ」

「え…?」

「ロンドンに私の師匠と呼べる名医がおります。今すぐにでも、飛び立ってください」

 

レントゲンを撮り終えてから、鳴り止まない鼓動。

果たして、僕の腰はどうなっているのか−。

 

「非常に綺麗な腰ですね」

まさかの絶賛。

 

「背骨も見事な湾曲を見せてますし、骨同士の詰まりもないです。完璧です」

まさかの大絶賛。

 

「湿布とバンドをお渡しするので、ひとまずそれで様子を見ましょう」

 

早速腰に巻きつけたバンドは、チャンピオンベルトのように輝いていた。

 

二色弁当、実は僕のお気に入り。

鶏ひき肉とたまごの相性の良さったら、長年連れ添った夫婦に匹敵する。

腰バンドの締め付けを少し緩めて、二色弁当を口に運ぶ。

 

「美味しい………」

 

以前、テレビで「そぼろとたまごがあれば、何杯でもご飯を食べられる」と述べている少年がいたが、その気持ちが今は我が事のように理解ができる。

重すぎず軽すぎない鶏ひき肉の旨味が、腰痛を上回るほどの衝撃を与える。 

その後にやってくるたまごのまろやかさは、鶏ひき肉との親和性の高さを感じずにはいられない。

鶏ひき肉とたまごが織りなすコンビネーションは、美味しさだけでなく、楽しさも演出してくれる。

  

少年よ、確かにこれなら無限に食べられる。

 

色味的にも、味覚的にも、重要な立場にあるトマトを食べれば、ほどよい酸味が口の中をリフレッシュしてくれる。

再び二色弁当に戻ると、その美味しさへの感動は薄れることはない。

 

ここで効いてくるのがカブのぬか漬けだ。

ジュノンボーイのように爽やかな風味と、確かな食感が、僕の食欲をさらにかき立ててくれる。

 

少年よ、一度我が家へ遊びに来ないか?

そして夜通し、二色弁当を堪能しようではないか。

  

非現実な提案にうつつを抜かしていると、整体院で処方された湿布が目に入った。

よく見てみると、一枚の冊子も同封されていた。

 

長生きしよう。

 

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言

美味しかった。