6/13(土)お昼ご飯 ガパオライス

6/13(土)お昼ご飯 ガパオライス

妻を駅まで送った後、一人で家に戻る。

道中、車が一台通れる程度の細道を歩いていると、少し前から大きめの車がやってきた。

その時、見知らぬおじさんと並行気味に歩いていたのだが、一瞬のアイコンタクトで僕が前に出て、後ろにおじさんが回った。

初見とは思えぬコンビネーション。これぞおじさん同士だから成せる技と言える。伊達に歳は食っていないということだ。

そうこうしている内に、ステーションワゴンが近づいてきたのだが、どうやら運転に不慣れようで慎重に進んでいる。

中には、曇天の下で大きなサングラスをしたお母さんらしき女性が運転していた。

 

それを見た僕は歩みを止めて、車が少しでも通りやすくなるように、壁に並行となるように九十度回転した。もちろんおじさんも同様の行動を取ってくれた。

 

近づく車。

こちらに一瞥もくれずにふんぞり返るサングラス母さん。 

その景色のまま車はゆっくりと進み、僕たちの横を通りすぎていった。

 

いや、サングラス母さんよ。

こちらも「ありがとう」が欲しいだなんてワガママは言わない。

ただ、少しでいいから僕とおじさんを確認して欲しかった。そして、ふんぞり返る必要はあったのだろうか?もし道が把握しづらかったのであれば、その巨大なサングラスを外せば良いのではないでしょうか?

さらに九十度角度を変えると、おじさんも悲しい表情を浮かべている。

「世知辛いですね」と声を掛けようか迷った瞬間、サングラス母さんのナンバープレートが目に入った。

 

「1188」

 

どこがじゃい!!

 

強い雨により雨戸も閉めきり、ライトだけが煌々と光る部屋で、それ以上の輝きを見せるガパオライス。

晴れでも曇りでも雨でも、僕の心に明かりを灯してくれる。

全幅の信頼を置きながら、ガパオライスに喰らいつく。

 

「うめぇ………」

 

この美味しさ、いつ食べても心震わされる。

「三つ子の魂百まで」なんて言葉があるが、今の僕は「ガパオの感動百まで」という境地に達している。

ワンちゃんが毎日同じドックフードを尻尾を振りながら食べているのを見て、「味変わらないのに、何でそんなに喜ぶんだろう」と思ったこともあるが、世界中のワンちゃんに謝罪したい。可能であれば「気持ち分かります」という一言も添えたい。

 

もし、お昼ご飯が毎日ガパオライスだったとしても、僕は嬉々として喰らいつくだろう。

何故ならば「うめぇ………」から。

 

初めて出会ったあの日から、変わらぬ美味しさと感動を与え続けてくれる。

鶏ひき肉の香ばしさも、赤パプリカの情熱的な色合いも、タレが染みたご飯も、その輝きに陰りは見えない。

 

第一線級で輝き続ける実力たるや、想像を絶するような妻の努力があるのだろう。

正直、その現実を忘れしまいそうになることもある。

光があって影がある。

 

光にだけ感謝を述べるのではなく、それを支える影にも「いつもありがとう」と頭を下げよう。

 

ま、僕もこのガパオライスのように、いつでも光を放ち続けているけどね。

 

 

どこがじゃい!!

 

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言

美味しかった。