6/7(日)朝ご飯 たまごパン

6/7(日)朝ご飯 たまごパン

昨晩のピザパーティーの結果は、66.6kgという不吉な数字で終わってしまってが、満足度は計りしれないほど大きなものだった。

平日はダイエットに励み、休日は食べたいものを食べる。

これからもこの方式でやっていこうではないかと、妻と固く手を握り合い、床に就いた。

 

そして迎えた日曜日の朝。

夜遅くの雨も止み、外は気持ちの良い青空が広がっていた。

そんな日の朝ご飯はとても重要だ。

ここで選択を間違えてしまえば、気分も下がり、雲も増し、大地は割れ、人々は泣き叫び、この大事な休日が全てパーになってしまう。

 

かと言って、僕にナイスアイディアは浮かばない。

 

おお神よ、どうか我に救いの手を−。

 

妻神は、たまごパンという名のユートピアへ導いてくれた。

米やパンの自粛期間中は、意外なほどに禁断症状等は現れなかったが、このたまごパンだけは違った。

 

スーパーで買い物をしている最中に偶然見かけたたまごパン。

その瞬間、頭の中がたまごパンに支配されてしまうほど、たまごパンへの欲求が止まらなかった。

パンに包まれたたまごのコクのある深い味わいに、優しい口どけ。

それらを想像すると、無意識の内にたまごパンへ手を差し伸べている自分がいた。

 

そのたまごパンが、本日の朝ご飯。

気分も上がり、雲は消え、大地は潤い、人々は歓喜しながら、たまごパンを口に運ぶ。

 

「美味しい………」

 

前述の通り、コクのある深い味わいに、優しい口どけ。

これは想像以上のものだった。

 

あの日思い描いた味を上回る美味しさは、噛むほどに体中に行き渡る。

パンとたまご、この組み合わせは外すことを知らない。

 

そのゴールデンコンビの参謀役は、ハム。

二人の邪魔をすることなく、自らの旨味や塩気を知らしめる。

それにより、たまごパンの美味しさをグレードアップさせる。

 

美味の波状攻撃が止まらないたまごパンを、ココア味のプロテインで流し込めば、日曜日の朝はロケットスタートで開幕だ。

この勢いのまま、本日の計画を企てようではないか。

 

しかし、出てくるのは「甘いもの食べたいね」や「お肉食べたいな」などの食に関することばかり。 

そして、会話の締めは必ずこの言葉になった。

 

「でも…昨日いっぱい食べちゃったからね…」

 

ロケットの火はいつの間にか消灯していた。

  

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言

美味しかった。