5/27(水)お昼ご飯 ミニトンカツ

5/27(水)お昼ご飯 ミニトンカツ

別室で仕事をしていると、どこからか視線を感じた。

振り向くとそこには

ハッピーちゃん。

編み物に没頭している妻の邪魔にならないよう、こちらに来たのだろう。

愛い奴じゃ、と頭を撫でると、少し埃っぽいような気がした。

天気も良かったので、ハッピーちゃんを綺麗にしてあげようとベランダへ連れ出した。

 

しかしここで、一つの問題が生まれる。

まあまあ大きいハッピーちゃんだ。持ち上げて埃を払う為に叩いていたら、通行人に「シャバイ男がまあまあデカイ犬を抱えて虐待している!通報!」と思われかねない。

早めに気がついて良かった。

 

僕はハッピーちゃんに「天気いいねえ」や「気持ちいいねえ」と優しく語りかけて、優しく埃を払ってあげたのだった。

 

ぬいぐるみだと分かっている通行人に「シャバイ男がまあまあデカいぬいぐるみにガッツリ話しかけてる!通報!」となるリスクの方が高いことを、その時の僕は知らなかった。

 

小忙しかった午前中。

まさか妻が揚げ物を調理しているなんて、夢にも思わなかった。

ダイエット中ではあるが、妻のジャッジによると「ミニだからセーフ」とのことなので、僕は安心してミニトンカツに喰らいつく。

 

「うっめぇ………」

 

久方ぶりのトンカツもといミニトンカツは、涙が溢れんばかりの感動的なものだった。

そう感じるのは、これまでの蓄積があったからだ。

 

買い物の途中で見つけたトンカツ屋。

「トンカツ、美味しそう…だね…」

「うん…。でも今は、ダイエット中…だから…」

「そう…だね…」

悲壮感漂う会話を繰り広げたことを、昨日の事のように思い出す。

 

あの日流した悔し涙が、今は歓喜の涙に変わっている。

 

衣をサクッと割ってしまえば、たっぷりの肉汁があっという間に広がっていく。

これこれこれこれ。

ミニトンカツは僕に、「トンカツ」というものの輝きを改めて教えてくれる。

 

そして今回、身をもって実感したのは、ソースの破壊力だ。

熱々のミニトンカツにかけられたソース。

濃厚で重みのあるその調味料は、ミニトンカツをドレスアップさせる。

一張羅をまとったミニトンカツを頬張れば、僕は涙の海に溺れてしまう。

  

最後は、お出汁が効いた優しいお吸い物で締めくくる。

 

食べ終わった後、妻と僕は同じような表情を浮かべていた。

妻の気持ちは手に取るように分かる。

 

「もっと…もっとトンカツ食べたい…」

 

しかし、さらにトンカツを食べる未来と、トンカツを我慢する未来。

どちらがハッピーかは、一目瞭然だ。

 

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

 

・まとめの一言

美味しかった。