5/16(土)お昼ご飯 オートミールチャーハン

5/16(土)お昼ご飯 オートミールチャーハン

ぼーっとしていたら、妻に後ろから輪ゴムで撃たれてしまった。

一発目は気にもしなかったが、二発三発と重なっていくと、徐々に微かな痛みが湧いてきた。

四発目に差し掛かろうとした時、僕は初めて後ろを振り向いた。

妻は指に輪ゴムをかけ、鉄砲の形を成した手をこちらに向けていた。

その瞬間、とてつもない恐怖感がやってきた。

 

「撃たれる」

 

僕は一目散に逃げ出した。

しかし妻はそのすぐ後ろについている。

 

向いのホーム、路地裏の窓、どこへ逃げても妻からは逃れない。

息も絶え絶えになった頃、袋小路に入り込んでしまった。

 

目の前に大きな壁。後ろから迫り来る妻。輪ゴム。

観念したように振り向くと、妻の指から放たれた輪ゴムが僕の体を貫いた。

銃痕を手で触り、震えながら言い放つ。

 

「いてっ」 

 

オートミールお好み焼きに後塵を拝してから数日後、オートミールチャーハンが再び立ち上がった。

かきパーティーの翌日のお昼ご飯という大役は、なかなかのプレッシャーに値するものだろう。

そんな状況の中、妻は慣れた手つきでフライパンを振り回し、香ばしい匂いを漂わせていた。

さらに、お腹は抜群な空き具合。

オートミールチャーハンへの期待は高まる。

 

湯気が揺れるオートミールチャーハンが目の前にやってきた。

前回のリベンジなるか。

心して口に運ぶ。

 

「美味しい………」

 

焦がし醤油の味付けは、空腹にガツンとワンパンチ。

食べ進めるほどに癖になっていく。

 

もっと食べたい、もっと食べたいと唸る欲を抑え込み、何度も何度も噛み砕く。

すると奥からオートミールの自然な甘みが感じられた。

今までは野獣のようにガツガツ食べていた僕だったが、オートミールやキヌアの効果なのか、よく噛んでゆっくりと食べるようになった。

 

そうすることによって分かる、料理の新たな美味しさ。

もしいつか、お米バージョンのチャーハンを食べる時は、そのことを肝に銘じて頂こう。

いや、お米バージョンのチャーハンではなく、それが正規の「炒飯」なのだ。

  

オートミールチャーハンの美味しさは、その概念すら破壊してしまった。

すべてを平らげた時、僕は少しの後悔や疑念も持ち合わせていなかった。

 

輪ゴムはなくとも、妻が作る料理はいつも僕の心と胃袋を撃ち抜いてくれるのであった。

 

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言

美味しかった。