4/27(月)お昼ご飯 サンドイッチ

4/27(月)お昼ご飯 サンドイッチ

日曜の昼下がり、妻に髪を切ってもらった。

妻が僕の専属美容師さんになって、かれこれ一年が経っている。

その腕はメキメキと上がっていき、その仕上がりには何の不満も無いどころか感動を覚えてしまう。

元来、美容室屋や床屋さんで細かい注文をすることが、「Tシャツを畳むこと」くらい苦手だった僕。

それが妻の手にかかれば、僕に合う髪型を最短距離で導き出してくれるので、こちらから何の要望も出す必要がない。

 

妻に全てを委ね、本家同様に目の前に用意して頂いた本を手を取り、僕は読書にふける。

 

ハサミで髪を切る音。

バリカンでサイドを刈り上げる音。

ページをめくる音。

  

みるみる短くなっていく髪の毛に反比例するように、明日への活力が湯水のように湧いてきた。

妻のお母さん特製のサンドイッチ。

脈々と受け継がれていくお料理上手DNAを感じながら、サンドイッチを口に運ぶ。

 

「美味しい………」

 

フレッシュの権化と化したレタスが口の中で踊る。

噛むごとに弾むような食感が訪れ、楽しいランチを演出してくれる。

そんなレタスに騙されて、僕は森の中で動物たちと戯れているような感覚に陥ってしまう。

 

爽やかな風を吹き込んでくれるハムは、バイオリンを奏でるウサギさんのよう。

落ち着いた味わいを与えてくれるチーズは、アコーディオンを弾くクマさんのよう。

みんなと一緒にリズムに乗りながら、穏やかな午後を過ごす。

 

その刹那、晴天のイナヅマのような刺激が僕を襲う。

 

カラシだ。

 

程よく塗られたカラシが、僕に新たな世界を見せてくれる。

シャバ僧の僕には少し刺激が強すぎるのではないかと不安になるが、一度それを味わってしまったら、僕はもうサンドイッチの虜だ。

先ほどまでとは打って変わった状況に困惑する動物たちを横目に、僕は貪る。

ただただ貪る。

  

何もかもを捨て、その美味しさだけを追い続ける。

ランナーズハイのような症状が出始めた時、僕の中のサンドイッチ伯爵が小さく呟く。

 

「ダイエットは明日からにしなさい」

 

妻とご両親に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言

美味しかった。