妻のおうち時間〜おやつ②〜

妻のおうち時間〜おやつ②〜

前回から引き続き、妻の勢いは止まらない。

 

二人のお誕生日ケーキ作りで余ったイチゴ。

そのイチゴを見て、それぞれ思うことは違う。

「そのまま食べればいいじゃん」と僕。

「もう一歩先の未来へ」と妻。

どちらが人類の進歩に貢献し、どちらが足を引っ張っていたかは一目瞭然だ。

未来は僕等の手の中に。

青い心ならぬ赤いイチゴが、美しくコーティングされている。

少し前にテレビで「今、若者にイチゴ飴が大人気」という特集が放送されていた。

おじさんには関係ないだろう」と高を括っていたが、まさかおうちで味わえるなんて。

心をギャルにして、イチゴ飴を口に運ぶ。

 

「卍うめぇ………」

 

奥ゆかしい甘さの飴がパリッと割れ、中から宝石のようなイチゴが現れる。

こんなにラブリーで美味しいものを、若者が放っておく訳が無い。

流行の裏には、しっかりとした説得力があることを妻のイチゴ飴から学ばせてもらった。

これにて妻のおやつ道は完結。

 

かと思われた翌日。

ゴールはここじゃない。まだ終わりじゃない。

「兵、走る」ならぬ「妻者、走る」

何を隠そう、僕はプリン・ア・ラ・モードが大・好・きだ。

とは言っても好きになったのはここ最近のことなのだが、近所のスーパーで安く売っていたら小躍りしながら買ってしまう。

それがまさかおうちで味わえるなんて。

デジャヴな感動が押し寄せるが、驚きはそれだけではない。

なんと妻は、プリンもゼロから作っていたのだ。

 

聞けば、「ケーキに使った生クリームが余っていたから、プリンアラモード作りたくなって。調べたら、家にあるものでプリンも作れるからちょうどいいかなって」

すごいって。

美しい層を堪能したのち、ゆっくりとプリン・ア・ラ・モードを口に運ぶ。

 

 

スタンディングオベーション。

 

デブ?ダイエット?皮下脂肪?

このプリン・ア・ラ・モードにかかれば、それらの類のものは一息で吹き飛ばされる。

そんな反則級な美味しさは他の追随を許さない。

もちろん僕もその内の一人。

ただただ、その甘美な世界に身を預ける。

 

どう計算しても、消費カロリーよりも摂取カロリーの方が上回っているという事実は、生クリームが上手く隠してくれている。

これなら安心と、僕は引き続きその世界に浸ったのであった。

 

人間の脳は都合良く出来ていることを、妻のプリン・ア・ラ・モードから学ばせてもらった。

 

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言

美味しかった。