4/23(木)お昼ご飯 醤油ラーメン

4/23(木)お昼ご飯 醤油ラーメン

今しか出来ないことをやろう。

そう決めた僕は、パソコンを開いてカタカタと打ち始めた。

「ミッキー おしゃべりおしゃべり あいうえお CM」と。

 

幼き頃に見たそのCMがずっと気になっていた僕。

最後に出る「ミッキーに褒められたあ」というセリフの緩さがとても面白く、今まで何度も妻に熱く語っていた。

しかし、実際にそのCMを見たことはない妻には伝わらない。

それを歯がゆく感じていた僕は、この機会にその映像を大捜索。

しかし、三日三晩をかけても見つからない。

考えてみれば、五〜六歳の頃に見ていたCMだ。映像は残っていないかもしれない。

諦めかけたその時、妻が「諦めたらそこで試合終了ですよ」といった表情で髪を乾かしていた(ちなみに妻はバスケ部だったのに、スラムダンクを見たことがないそうです)

妻の熱いエール後、即見つかりました。

 

待望の瞬間を、妻と迎える。

「ミッキーと一緒におしゃべりおしゃべりあいうえお」というリズミカルな声を合図に始まるCM。

子供が楽しそうにその商品で遊ぶ姿が流れ、最後にその時はやってきた。

 

「ミッキーに褒められたあ」

 

妻の表情筋は、1mmも動いてませんでした。

火曜日の生ラーメンがまだ残っていたことをしっかり把握していた妻。

しかし、スープの素はなかったはず。

妻は一体どうしたのか。

 

半信半疑のまま、麺をすする。

 

「うめぇ………」

 

はっきりと分かる。

醤油ラーメンだ。

 

口当たりはあっさりとしているが、喉を通る頃にはとても大きな旨味が訪れる。

昔ながらの中華料理屋さんで食べるラーメンのように、有無を言わさぬ説得力。

飲めば飲むほどにハマっていくスープの味も、一朝一夕では出せないはずの美味しさだ。

妻の引き出しにまた一つ「ゼロからラーメンのスープを作る」という技が加わった。

 

そして今日も、もやしは食べ放題。

トッピングのネギも良い味を出している。

しかし何と言っても、目を奪われてしまったのはこれだ。

とろ〜り半熟卵が水面に広がる波紋のように、幸福の景色を届けてくれる。

さて、この卵をどう楽しもうか。

 

黄身を麺に絡ませて食べる。

黄身が広がるスープを飲む。

卵をそのまま口に運ぶ。

 

もちろん、全部だ。

麺も食べ切り、スープも飲み干して、二人で満腹の時に浸る。

妻もぼんやりと空を眺めている。

すると、何かを思い出したかのように呟いていた。

 

「ミッキーと一緒におしゃべりおしゃべりクリスマス」

 

も、もうアレンジしている。

 

妻に感謝し、完食。ごちそうさまです。

・まとめの一言

美味しかった。