4/6(月)お昼ご飯 親子丼

4/6(月)お昼ご飯 親子丼

我が家にコーヒー豆を挽くという文化が導入されてから、頻度にコーヒーを飲んでいる。

なにせ、美味しいのだ。

細かいことを聞かれたら口を紡いでしまうので、「美味しい」以上のことは言えないが、やはり一手間かかっている分、一口一口が愛おしく感じる。

挽く、淹れる、飲む。

幸せへのホップステップジャンプと呼ぶべきだろうか。

なんてことを考えていると、妻は僕よりも一歩先へ向かっていた。

 

昨晩、コーヒーを淹れてくれた妻は、一言添えてマグカップを持ってきてくれた。

「少し薄いかも」

聞けば、豆を粗く挽いてみたとのこと。

その好奇心もさることながら、もちろん味も文句なし。いわゆるアメリカンコーヒーという奴に近い。

挽き方一つでこんなに味が変わるとは。

コーヒーの繊細と妻の向上心に興奮を覚える。

その晩、寝つきが悪かったのはカフェインのせいだけではないはずだ。

 

インスタントコーヒーも美味しく飲みながら、午前中を乗り切る。

 

だいぶご無沙汰のように感じた親子丼。

調べてみたところ、昨年の十二月以来の登場だった。

親子丼ですらレギュラーになりきれないこの層の厚さは、東福岡高校サッカー部に引けを取らない。

少ないチャンスをモノにすべく、親子丼がピッチに立つ。

  

「美味しい………」

 

妻飯高校ランチ部には、こんな逸材が眠っていたとは。

こりゃあ、他校に行ったら即レギュラーばい。

 

この鶏肉は、冷凍庫で眠っていた物を使っているはずだ。

しかし、その柔らかさは顎をも投げ捨て、その味は父親の言葉のように深く染みている。

なおかつ、卵もふわふわに仕上がっている。

さらに、玉ねぎの甘味も上乗せ。

 

「僕はこれだけやれるんです。レギュラーにしてください」

親子丼からのアピールが止まらない。

 

「い、いや。まだだ…」

ここで陥落してはいけないと、青息吐息ながら何とか持ちこたえる。

 

「じゃあ、これでどうですか」

 

具材の出汁が凝縮されたタレは、母親の言葉のようにご飯に深く染みていた。

 

完落ち。

勝ち誇る親子丼を、僕は夢中に貪る。

 

その姿はまるで部活後の学生のような姿だったが、二度とは戻らないあの日を思い出し、大きな満腹と少しのセンチメンタルが交差した。

 

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言

美味しかった。