4/1(水)お昼ご飯 アジアン焼きそば

4/1(水)お昼ご飯 アジアン焼きそば

「明日のお昼ご飯は焼きそばにする?」

その一言から、すべては始まった。

(BGM:地上の星)

朝早くから焼きそばのレシピを検索し始めた妻。

「ただの焼きそばではダメなんだ。日本を、世界を、夫を驚かせる、センセーショナルな焼きそばを作らなければ…」

そんな熱い思いが、妻を走らす。

 

幾多もある焼きそばのレシピを一つ一つ吟味し、それぞれの良し悪しを細かくチェック。

九分九厘決まりかけていた物も、一寸の綻びを見つけたら、また仕切り直し。

そのプロフェッショナルな心持ちは、己を苦しめることもあるだろう。

しかし、妻の信念は少しの妥協も許さなかった。

すべては「美味しい焼きそばを作る」ため。

 

気力も知力も体力も、すべてを注ぎ込み、出来上がった物は−。

 

アジアン焼きそばをテーブルへ運んだ妻は、一点の曇りもない晴れやかな顔をしていた。

「人事を尽くして天命を待つ」

妻の心境を察した夫は、深く頭を下げ、アジアン焼きそばを口に運んだ。

 

「美味しい………!!」

 

太麺に絡んだ醤油ベースの味付けに死角はなかった。

すすればすするほど加速するその美味しさは、妻の狙い通りだろう。

 

しかし、食べながら夫は思う。

「この癖になる後味はなんだ…?」

 

その答えは、妻が選んだ二つのピースにあった。

まずは、ナンプラー。

ナンプラーの風味がエキゾチックな刺激を発信する。

その刺激が癖になり、夫は貪るように焼きそばをすする。

 

そして最後は、ガーリックパウダー。

土俵際での最後の一押しのように、パンチの効いたパウダーが夫を土俵外へ寄り切る。

  

海老、ニラ、もやしといった面々も(焼きそばだけに)大いなる食べ応えを与えれてくれる。

そのすべてを全身で満喫した夫は、昇天に近い表情を浮かべ、天を見上げていた。

 

妻は、勝った。

粉骨砕身で作り上げたそれは、日本を、世界を、夫を驚かせる至極の逸品となった。

(BGM:ヘッドライト・テールライト)

 

※妻の言葉や思いは、すべて僕の想像です。

 

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

 

・まとめの一言

美味しかった。