3/11(水)お昼ご飯 太巻き お味噌汁

3/11(水)お昼ご飯 太巻き お味噌汁

妻と僕。

趣味も、食べ物の好みも、価値観も、大きなズレはない。

しかし、決定的に違う点が一つある。

 

それは「カーテン問題」だ。

 

妻は悪天候等でなければ、カーテンを開けて陽の光を差し込みたがる。

一方僕は、基本的にはカーテンを閉めておきたがる。

 

妻は陽の光を欲す為、僕は周りからの目を遮断する為、この食い違いは生じる。

 

かといって僕は、カーテンを閉めても電気はつけない。それ即ち、暗い部屋で過ごす事となる。

根明の妻と根暗の僕、分かりやすいコントラストが浮かび上がる。

 

僕は今日も、カーテンを閉め切って業務に取り組む。

陽と目線を遮断しながら、午前中を乗り切る。

 

暗い部屋に、燦然と輝く太巻きとお味噌汁。

暗黒に堕ちた僕の心に、一筋の光を与えてくれる。

 

「ぼ、僕も…陽を浴びていいのかい…?」

 

疑心暗鬼なまま、太巻きを口に運ぶ。

 

「美味しい………」

 

空前の太巻きブームが落ち着いた今、改めてその美味しさを噛みしめる。

海苔の香り豊かな風味から放たれる号砲に続くは、卵焼きの優しい味わい。

お出汁が効いた味が、尊敬する先輩からの助言のように、すーっと染み渡る。

 

もはやこれだけでも大満足だが、カニカマが黙っていない。

 

その唯一無二の美味しさは、太巻きの中枢を担っていると言っても過言ではない。

カニカマをセンターに持ってきた妻の慧眼には、さすがの一言だ。

 

そして、太巻きを食べた後のお味噌汁の美味しさは、僕の心に天使のハシゴのような光を差し込んでくれる。

 

そうだ。僕もいつまでもこんな暗い部屋にいる必要はない。

妻のようにカーテンを開け、明るい世界に飛びこもう。

さあ!新しい世界よ!

 

信じられないくらい筋肉隆々の男性が、ドーベルマンを散歩している姿を見て、僕は滞りなくカーテンを閉めた。

 

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言

美味しかった。