2/6(木)お昼ご飯 かつ丼 お味噌汁

2/6(木)お昼ご飯 かつ丼 お味噌汁

昨晩、妻とテレビを見ていると、奥様に先立たれた男性の特集が放送されていた。

その方はとても奥様を愛されていて、「人生で唯一の手柄は奥様と結婚したこと」とおっしゃっていた。

少しの照れも見せずに奥様への愛を語るその姿に、妻も僕も強く心を打たれた。

話はこれだけではない。
なんと、その男性は奥様を想い、800曲以上も作曲したとのこと。

元々趣味で作詞作曲をしていたらしいのだが、800曲以上という途方もない数字に、僕は何故だか勇気を頂いてしまった。

頂いた勇気が、涙へ変わってしまったことは言うまでもない。

全てを見終えた僕は、誠に勝手ながら、「妻のことはどれだけ愛してもいいんだぞ」と教えて頂いたような気持ちになった。

愛情になんとなく上限を決めてしまいそうになるが、そんな考えは昨晩漬けた白菜よりも浅い。

「旅の恥はかき捨て」ならぬ「俺の恥はかき捨て」の精神で、僕はこれからも恥ずかしがらずに妻を、家族を、友人を大切に想おう。

心揺さぶられながら、午前中を乗り切る。

わっぱ弁当とスープジャーの蓋を開ける。

昨晩の輝きが、時を超えて僕の前に降り立った。

夕ご飯:とんかつ→お昼ご飯:かつ丼は、もはや妻の黄金パターンだ。

しかし昨日、妻はとんかつを四枚揚げていた。

昨日は二人で二枚、今日は二人で一枚。あと一枚は一体どこへ…。

その答えは明日分かるとして、ここはひとまずかつ丼に喰らいつこう。

 

「うめぇ………」

 

同僚も出払ったタイミングで、僕はこっそりと声帯を揺らす。

この美味しさは声に出さずにはいられない。

とんかつにはコク深いつゆが染みる。

つゆにはとんかつの旨味が宿る。

そこについて行かんとする玉ねぎと卵。

それもすべて、お米という盤石の土台があるからこそ。

食べ進めるほどに、豪快に見えるかつ丼の精密な仕上がりを感じる。

「本当美味しいよ…」

いるはずのない妻に小さく声をかける。

返事がない空白の時間を埋めるように、お味噌汁が身に染みる。

スープジャーを開けた瞬間のお味噌汁の香りが、新たな僕の癒しとなっている。

疲れがピークに達しようとしてる木曜日も、妻のお弁当が活力を与えてくれる。

今のところ僕の人生は、二つの手柄を挙げている。

大きな一つは「妻と結婚したこと」

 

あともう一つは「中学生の頃、「そう言いたいのも山々なんだけどを…」を「そう言いたいのもマウンテンマウンテンなんだけど…」と言って友人を腰が抜けるまで笑わしたこと」です。

 

・妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言

美味しかった。