1/31(金)お昼ご飯 イカチリ 野菜スープ

1/31(金)お昼ご飯 イカチリ 野菜スープ

朝起きて最初に聞こえてきたのは妻の声だった。

「ごめん。今日お弁当なくてもいい?」

もちろん何の問題もない。たまには休むことも大切だ。

しかし、台所の上にはわっぱ弁当が用意されている。

不思議そうに見つめていると、察した妻が事情を説明してくれた。

「エビチリならぬイカチリを作ってみたんだけど失敗しちゃって…」

前言撤回。

僕はそのお弁当を持っていくことを、強く表明。

「いやいや!本当美味しくないから!ちょっと食べてみて」

断固拒否。

成功しようが失敗しようが、妻が作ってくれたお弁当は感謝しながら胃に収める。

金剛力士のような僕の鬼気迫る表情を見た妻も「あっだめだこいつ会話できない」と思ったのか、しぶしぶわっぱ弁当を手渡してくれた。

しかし、弘法も筆の誤り。妻がお弁当作りに失敗するなんて。
ある意味今日のお弁当が楽しみになってきた。

新しいワクワクを覚えながら、午前中を乗り切る。

わっぱ弁当とスープジャーの蓋を開ける。

まずは見た目。何らおかしい所は見当たらない。

これだけでは失敗とは判断つかない。

しかし肝心なのはその味だ。

ゆっくり精査するように、イカチリを口に運ぶ。


お…美味しい…!


弾力のあるイカにピリ辛のチリソースが加わり、それはまるで…。

この美味しさに見合う良い言い回しが思いつかない。

責任の半分は僕の引き出しの少なさにもあるが、もう半分はそのセンセーショナルな美味にある。

そして何より嬉しいのがその量。

たくさんのイカとチリソース。
何の躊躇いもなく喰らいつける幸せたるや、今なら新品の白いズボンにイカスミを垂らされても許せるほど。

もしこれが失敗のラインに入るとしたら、僕が作る夕ご飯は失敗どころか失格だ。


イカチリを一口食べた時のあまりの衝撃に「美味しいじゃないか!」という今まで送ったことのない、部長のような口調で妻にラインを送ってしまった。

すると妻から「コテコテしてなかった?」との返答が。

NOコテコテ。
YESデリシャス。

そんなイカチリに続けとばかりに、卵焼きと野菜スープがこちらへ飛んでくる。

とうとう最後まで、このお昼ご飯に一つの失敗も現れることはなく、1月を締めくくるにふさわしいお弁当であった。

そして今日1/31は愛妻の日。

これからも僕は「スバル車の安全装置」ともに素敵な人生を歩んで行きたい。

あっ、間違えました。

これからも僕は「愛妻と(アイサイト)」ともに素敵な人生を歩んで行きたい。


妻よ、これが失敗だ。

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言

美味しかった。