12/4(水)お昼ご飯 トマト煮込み

12/4(水)お昼ご飯 トマト煮込み

生きていれば、楽しいことばかりではない。

寂しいこと、悲しいこと、辛いこと。

それを乗り越えて、僕たちは成長していくのだろう。

しかし、突然の別れを受け入れられるほど、僕たちはまだ人間が出来ていない。

なんで…なんでいなくなっちゃったんだよ…。


工事現場の騒音計…。


毎朝、駅へ向かう途中にある工事現場の騒音計。

横切る時は大体40dbを計測しているのだが、その際に僕たちは少し咳払いをする。

すると「42db」や「43db」と一瞬だけ若干上がる。

それを見た僕たちは、笑顔になる。

しかし今朝、騒音計は外されていた。

行き場のない咳払いが、喉につまる。

これから毎朝、何を楽しみにすればいいのか…。

元気に学校へ向かう学生さん。
可愛いわんちゃんと素敵な飼い主さん。
「男の料理人、集まれ」などと意外にトリッキーな町内会の掲示板。

なんやかんやで楽しみはけっこうあったので、僕たちは速度を変えずに駅へ向かった。

およそ50dbで、午前中を乗り切る。

わっぱ弁当の蓋を開ける。

職場でなければ、130dbの声を発していただろう。

ご飯が隠れてしまうほど、たくさんのおかず。
そしてそのどれもが、美しく、愛おしい。

まずはトマト煮込み(命名:妻)から口に運ぶ。


美味しい………。


トマトの淡い酸味が、ナスや人参の甘味をより引き出している。
鶏肉との相性も抜群で、食べ進めるほどにその美味しさに嵌っていく。

ここで注目は、粉チーズ。

このひと手間により、コクと深味とまろやさが増す。

お昼ご飯とは思えない充実感が僕を包む。


しかし、これだけでは終わらないのが「妻飯」だ。

以前、友達のお母さんに伝授して頂いた芋のレモン煮は、冬の訪れを感じさせないような爽やかさ。

芋の甘味とレモンの酸味が、午後への活力を与えてくれる。

そこに加わるは、奈良漬けやブロッコリーなどといった面々。

多種多様なおかずたちが、僕のお腹と好奇心を満たしてくれる。

そして、お昼ご飯にトマト煮込みをチョイスする妻のハイセンス具合。

己のノーセンスさに危機感を覚えた僕は、おもむろにスマホを取り出して「LEON」と検索していた。

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言

美味しかった。