12/3(火)お昼ご飯 ガパオライス

12/3(火)お昼ご飯 ガパオライス

妻のご実家へ行った際、妻が自分の部屋でとある物を見つけた。

クリアボディで色はオレンジの「ゲームボーイカラー」だ。

同じクリアボディで色はパープルのゲームボーイカラーを持っていた僕からしたら、思わぬ親近感に気分は上がる。

試しに電源を付けると、滞りなく起動を始めた。

入っていたゲームカセットは「スーパーマリオ 6つの金貨」

「俺もこれやってたよ!」

ボリュームと共に上昇する僕のボルテージと反比例するように、妻が答える。

「そう」

元々、ネイルセットを探してたついでに出てきた品だ。妻は「こいつ声大きいな」くらいにしか思っていないだろう。

妻ちゃん、違うんだ。

ゲームにテンションが上がっている訳ではない。

数あるゲームやカセットから、同じゲームボーイカラー(色違い)で、同じ「スーパーマリオ 6つの金貨」を僕たちがやっていたことが嬉しくて仕方ないのだ。

そして、その頃は何の面識もなかった僕たちが今、幸せという金貨を一緒に手にしているという事実。

いてもたてもいられなくなり、思いの丈を全て伝えるために妻を見ると、幸せそうにネイルセットを整理していた。

画面上のマリオは、トゲに刺さっていた。

金貨獲得できぬまま、午前中を乗り切る。

わっぱ弁当の蓋を開ける。

良い夫婦の日以来のガパオライス。

横には、僕の祖母が作ってくれたちくわの梅しそ巻きが。

いつもと同じガパオライスだが、いつもと同じでない。

手を替え品を替え、僕を喜ばせくれる妻はマジシャンのようだ。

美味しさのタネを明かすため、ガパオライスに喰らいつく。

うめぇ………。

タネも仕掛けもありませんでした。ただ「うめぇ………」でした。

「美味しいんだろうなぁ」と思いながら食べて「うめぇ………」と思う。

こんなに幸せなことはない。

いや、よくよく考えれば、妻にとっては大きなプレッシャーだろう。

僕は毎回「美味しいんだろうなぁ」と思いながら、食べ始める。

その時点でハードルはうなぎのぼりだ。

見上げるほどに高くなったハードル。

妻は毎日、それを乗り越えているのだ。僕は改めて、妻を想わなくてはならない。

そんな妻に6つの金貨を贈るとしたら…

「愛」「尊敬」「感謝」「謝罪」

あと2つは…

「パン」「卵」

買って帰ります。

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言

美味しかった。