10/22(火)朝ご飯 オムレツ

10/22(火)朝ご飯 オムレツ

結婚式を終え、僕たちはそれぞれのお母さんと一緒に電車に揺られる。

小旅行と呼べるものだろう。

しかし、楽しい時間のはずが、ひょんなことから妻と大喧嘩に。
二人のお母さんが仲裁してくれるも、僕たちの口論はヒートアップ。

熱くなる口調と裏腹に、脳裏では冷静な僕がいた。

「あぁ。とうとうお母さんたちがいる前で喧嘩してしまった」

頭ではそう分かっているはずなのに、口から出る言葉は刺々しいものばかり。

「終わった」

僕はゆっくり目を閉じた。
数秒経ったのち、目を開ける。

僕は布団に包まれていた。

夢だ。

全てを理解し、心から思う。

「良かった………」

安心して居間に向かう。

「妻飯さん、おはよう」

結婚式以降、妻は僕のことを「妻飯さん」と呼んでいる。
それが良いのか悪いのかは一旦置いといて、テーブルに目線を移す。

出来上がった品々もそうだが、そっと添えられているお花に、心を持っていかれる。
結婚式で使用した物の一部を、日常生活にも組み込むその姿勢。

「素敵」

そう小さく呟いて、オムレツを口に運ぶ。

美味しい………。

ふんわりと優しい口当たりは、一日の始まりにふさわしい。

バターを入れたことにより、コク深い風味が全体に広がる。
その味付けが、パンに合うこと合うこと。

「オムレツっておかずになるの?」

そんな誤解を抱いていた5分前の僕を、家族親族友人知人他人総出で、タコ殴りにしたい。

そしてマグカップの中には、まさかのチャイ。

朝ご飯にチャイ。

これはもはや、ニューヨーカーと言っても過言ではないだろう。
オムレツを口に運び、パンをかじる。最後にチャイを嗜む。

うーん、ニューヨーカー。

今の僕なら、相当かっこよく見えているはずだ。窓ガラスに映る自分を見てみる。

うーん、横須賀っ子。

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言

美味しかった。