10/31(木)お昼ご飯 焼きそば

10/31(木)お昼ご飯 焼きそば

昨日、夕飯前にお風呂に入っていると妻が洗面台に現れた。

ちょうど、お風呂場から出ようとしたタイミングだったので、用意しておいたお鍋に火をかけてもらおうと声をかけようとした。

しかしここで考える。

「いや、わざわざ言わなくてもいいのでは…?」

今までも、同状況の時には必ずお鍋に火をかけてくれていた妻。

ここで僕が気まぐれに「あのぉー。火ぃー。かけといてぇー」なんて言ったらどう思うか。

僕だったら、はらわた煮えくりかえってお風呂に火をかける。

なんてことを考えていると、ドア越しから妻の声が聞こえきてきた。

「お鍋に火、かけておくね」

感動。
この一言に尽きる。

何が嬉しいって、この以心伝心感。

大切なことはしっかりと口に出さなければならないが、余計な事は言わなくてよい。

相手を想うことの尊さ、そして想われることの喜び。

僕はこの気持ちを今すぐ妻に伝えなくてはならないような気がした。
そう、これは大切なことなのだ。

「妻ちゃん、実は今さあ―」

僕は思いの丈を全てぶつけた。
妻は黙って聞いてくれている。

全てを伝え終えた僕は、湯舟につかりながら妻の感想を待つ。



妻は「お鍋に火、かけておくね」の後に居間へ戻ってました。


独り言に気を付けながら、午前中を乗り切る。

わっぱ弁当の蓋を開ける。

実を言うと昨晩、とある事から今日のお弁当が焼きそばということは分かっていた。

そう、分かっていた。
分かっていたはずなのに…。

なぜこんなにも、魂は震えるのか…。

焼きそばに紅ショウガ。
そして目玉焼き。

覚悟を決めていても、いざ目の前にすると興奮を抑えられない。

咆哮に近い唸りをあげながら、やきそばに喰らいつく。

うめえ………。

空っぽのお腹にガツンと来るソース味。
すすればすするほど、僕の血潮は沸き立っていく。

そんな僕を表すような真っ赤な紅ショウガ。

焼きそばとの相性はそれはもう…。
言葉はいらないだろう。

わっぱ弁当を持ち上げ、焼きそばに夢中になっていると、とある違和感に気が付く。

「焼きそばにしては重くないか?」

焼きそばがたくさん詰まっているとはいえ、この重みの説明には物足りない。

違和感を抱きながら食べ進めること二十秒。
重みの答えにたどり着いた。

なんと、焼きそばの下に、ご飯が入っていたのだ。

胃袋も精神年齢も中学生の僕。
サプライズライスに狂喜乱舞する他ない。

焼きそばをすすって、米を喰らう。
米を喰らって、焼きそばをすする。

そして最後に目玉焼きを投入。

「美味しい」

もうただただ美味しい。

全てを平らげた僕は、満足気にお腹をさする。

胃袋も精神年齢も中学生の僕ですが、体はしっかりおっさんでした。

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言
美味しかった。