8/19(月)お昼ご飯 ピーマンの肉詰め

8/19(月)お昼ご飯 ピーマンの肉詰め

(続き)

今日のお弁当はハンバーグなのか…?
昨晩の妻のニヒルな笑みに、動揺を隠しきれない僕。

ハンバーグを食べている時に「明日のお弁当も用意してある」と言われたら、「明日のお弁当はハンバーグか」と思うのが自然な流れのはずだ。

しかし妻は、その可能性を濁した。

もしかすると、お弁当のネタバレが悔しくて、ブラフをかけているのかもしれない。

今の所、その可能性が高い。

なにせ、ハンバーグだ。
ハンバーグを調理している最中に、他の料理へ車線変更することは至難の業だ。

「明日のお弁当も用意してある」

これは口から滑り出てきた、妻の失言なのだろう。
焦った妻は、己の失敗を必死に取り返そうと、苦肉の索に出た。

これが僕の出した答えだ。

可愛い妻め。
ここは、騙された振りをしておいてあげよう。

優越感に浸りながら、午前中を乗り切る。

わっぱ弁当の蓋を開ける。

はいはい。やっぱりハンバー……。

いや。

これは…。

ピーマンの肉詰め。

なんてことだ。

散々優越感に浸っていたが、騙されていたのは僕の方だったのだ。
僕は悔し涙を流す。

その涙を拭わぬまま、ピーマンの肉詰めを口に運ぶ。

美味しい………。

昨日の感動を再現するような、肉汁溢れるジューシーなタネ。
それを今日は、ピーマンが優しく包んでいる。
歯ごたえ抜群のピーマンは、程よい苦味と奥深い甘みが入り混じる。
その味は、中のタネと一切喧嘩することなく、見事な調和を見せてくれる。

「美味しい………」

見事な裏切りを見せつけられた僕は、ただただその言葉を呟くのみ。

ハンバーグを匂わせておいての、ピーマンの肉詰め。
アフタースクールのような急展開。

妻の頭脳は、このピーマンの肉詰めのように、ぎっしりと詰まっているのだろう。

僕の頭脳は、ピーマンのように………これ以上続けたらちゃんと泣いちゃうので、ご勘弁ください。

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言。

美味しかった。