7/8(月)夕ご飯 鶏肉とナスの炒め物

7/8(月)夕ご飯 鶏肉とナスの炒め物

定時で仕事を終え、妻が待つ自宅へ向かう。

心も足取りも軽くなる。

家まで後10分程のタイミングでラインを入れる。

「今、病院の前を通過しました」

すぐさま返信が届く。

「その連絡を待ってました。今から肉を炒め始めます」

僕の到着に合わせ、出来立てを用意しようという魂胆のようだ。

妻の優しさを想い、僕は猛烈に妻に会いたくなった。

猛ダッシュで帰ろう。

いや、今ダッシュで帰ったら、2分で着いてしまう。

そうすると、妻の思惑とは大きく外れてしまう。

早く着いたら、妻を焦らせてしまうことになる。

僕は己の欲望を封じこみ、血の涙を流し、はやる気持ちを抑え、ゆっくり歩を進める。

時計を確認し、きっかり10分後に自宅のドアを開ける。

「おかえり」の声とともに届く上品な香り。

生唾を飲み込みながらリビングへ向かう。

欲望封じこんで良かった…。

苦悩や葛藤の先にはこんな褒美が待っているなんて。

おじいちゃんになったら、近所の子供達に教えてあげよう。

妻と一緒に手を合わせ、まずはお吸い物から頂く。

はあ…。美味しい…。

お出汁の風味を存分に味わえるこの味、大好きです。

元々薄味が好みな僕にとって、このお吸い物には胃袋とハートを根こそぎ持っていかれてしまった。

ホームランで言えば、8回裏0対2からの逆転スリーランホームランくらいの会心の一撃だ。

猛攻は止まらない。

鶏肉とナスの炒め物は、ポン酢で仕上げられており、蒸し暑い夜にはぴったりの爽やかな逸品。

鶏肉もナスも柔らかく、芯まで味が染み込んでいるので、噛むほどに頷きの回数が増えていく。

サルサ風味のサラダは最近の一押し。

以前も書いたが、サラダでありながら、メインも張れるそのポテンシャルは、この先何度も登場して頂きたい。

その旨、妻へ伝達済み。

きゅうりの浅漬けも、味が染み込むように切れ込みが入っている。

こういう一手間に、妻の人柄が表れる。

素晴らしい妻の夕ご飯を食べる度に思う。

僕が作る夕ご飯、大丈夫か…?

実際のところ、大丈夫ではないだろう。

しかし、妻の支えや我慢によって成り立っていると思う。

改めて、感謝の気持ちで一杯だ。

そして、ある人への尊敬の気持ちが、日に日に増していく。

以前は、ほぼ毎日会っていたのに、今はもう会えないあの人。

速水もこみちさん、妻が喜ぶ料理を教えてください。

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言

美味しかった。