6/17(月)お昼ご飯 牛丼

6/17(月)お昼ご飯 牛丼

駅までの道中、少々警戒しなければならない人がいる。

その人は、70代くらいの女性。
3日に1回位のペースで、道中にある自宅の前に立っている。
そして、ある特定の人に対して、猛烈に牙をむく。

ある特定の人というのは…

「女性」だ。

その70代くらいの女性(以下:牙女)は女性が通るたびに、何かしらの罵声を浴
びせている。

僕らもその被害に遭ったことがある。

いつものように妻と二人で歩いていると、牙女が立っていた。

僕らが通過しようとした瞬間
「男がいるからって調子乗ってんじゃないよお!!!!!」
と牙むき出しで、豪快に言い放ってきた。

なんとも言えない感情に襲われる。

また違う日。
「朝から、いちゃついてんじゃないよお!!!!!」

また違う日。
牙女は立っていない。
と、ホッとしたのも束の間。

「楽しそうに歩いてるじゃないよお!!!!!」

姿は見えないが、声は聞こえる。
まさかのナレーションスタイル。

最近は何も言ってこないが、
もし、妻を傷つけるようなことを言ってきたら、ただじゃおかない。

牙女の牙を引っこ抜いて、その牙を細くカットし紐に変える(この間90秒)
その紐で、牙女(旧)を縛って最寄りの交番に連れて行く。
そして最後に、早口でこう言うだろう。

「妻はめちゃめちゃ可愛いから嫉妬する気持ちも分かるけどねえ!!!!!!!」

なんて妄想をしながら午前中を乗り切る。

わっぱ弁当の蓋を開ける。

本当に妻はいつも、抜群のタイミングで牛丼を投入してくれる。

予期せぬ登場に、僕は心躍らざるを得ない。

牙むき出しで、牛丼をかき込む。

うめえ……。

優しくも奥深い和の味が、お肉と一緒に雪崩れ込む。

そんな上品な牛丼を、品のかけらもない僕が喰らいつく。
僕はこれを、下克上と呼びたい。

そして、いつも通りのつゆだくは、箸の動きを一段と加速させる。
「誰も盗らないから、ゆっくり食べな」と妻は言う。

僕は声を大にして反論したい。

こんなに美味しい牛丼は、盗られる可能性が、ある。

オクラやトマトといったお野菜の存在も嬉しい。
こういったものを必ず入れてくれる妻。
良い母になる確率、1億万%。

バカみたいな数字を出して興奮してきた所で、枝豆を食べて落ち着く。
わざわざ枝付きの物を選んで買ってきた、妻の渾身の一品。
唸らずにはいられない。

ゆで卵はどのタイミングで食べようか、いつも迷う。
それが、信頼と実績の証。
まあ、どのタイミングで食べても美味しいんですけどね。

出張では味わえなかった妻のお弁当。
やっぱり美味しい。

改めて、僕の原動力は「妻」ということを認識する。

妻の原動力は、一体何だろう。

僕の予想では、「実家の犬」「ワイン」「僕」が拮抗していると思います。

拮抗…している……よね……?

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言
美味しかった。