6/7(金)お昼ご飯

6/7(金)お昼ご飯

妻と一緒に歩いたり、電車に乗っていると気が付くことがある。

それは、男性からの視線だ。

もちろん、その視線は全て妻に向けられたものである。

僕は「人の妻を、見るんじゃあないよ!」とは思わない(ジロジロと凝視するのは除く)
それはつまり、妻が魅力的という証であるからだ。

だが、ここで一つの問題がある。

僕に対する、女性からの視線がないことだ。

これは「モテたい」とか「かっこよく見られたい」とか、そういう不純な問題ではない。

僕に対する、女性からの視線がないことで、妻に恥をかかせているのではないか。

視線がないということは、非魅力的。

妻:魅力的、夫:非魅力的ということは、僕らを見かけた方々は「あの可愛い奥さん、芋臭い旦那で可哀相」という感想を抱く。

妻恥。

これは困った。

だが、解決策もない。

途方に暮れた僕は、生まれて初めて「シークレットシューズ」を検索した。

気持ち背伸びしながら、午前中を乗り切る。

わっぱ弁当の蓋を開ける。

本当は、卵焼きの横にトマトがあったのですが、蓋にトマトがくっついた状態で写真を撮ってしまうという凡ミス。
この失敗は、非魅力的。

(イメージ図)

そんなことは露知らずのあんぽんたんは、いの一番にトマトを口に運ぶ。

「うん。美味しい」
じゃないよ。

麻婆豆腐は昨日僕が作ったものなので、特になし。
しっかりしろ。

月曜日以来の卵焼きは、いつも通り上品なお出汁の味がバッチリ効いている。
疲労が溜まりにたまった体を、じんわりと解してくれるように、旨味が体中を駆け巡る。

子は親に、ペットは飼い主に似るなんて言葉があるが、料理も同じだとつくづく思う。
この優しい卵焼きは、妻そのものだ。

そんな妻がごく稀に買ってくるのが、コロッケ。

妻は不定期に、コロッケを食べたくなる衝動が襲ってくるようで、いつの間にか購入していた。
なんて愛くるしい一面。

咀嚼するたびに、妻が嬉しそうにコロッケを買う姿が脳裏に浮かぶ。

こういう一面は、僕にしか分からない。

魅力的だの非魅力的だの、色々悩んでしまったが、これを妻に伝えたら鼻で笑われてしまうだろう。

恐らく妻は、呆れたように笑いながら「芋臭いままでいいよ」と言ってくれる。

なんだか申し訳ないが、ここは妻に甘えることにしよう。

ちなみに、ぱっと思い浮かんだ僕の魅力的な一面は
「意外とけん玉がうまい」
です。

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言
美味しかった。