6/5(水)夕ご飯 みぞれ鶏むね肉

6/5(水)夕ご飯 みぞれ鶏むね肉

仕事を終え、一目散に自宅に向かう。

今日は、妻が待っている。
しかも、美容院終わりで、夕ご飯を作ってくれている。

まさに至れり尽くせり。

僕は一心不乱に足を進める。

自宅の前に到着し、部屋を見上げる。
いつもは真っ暗な部屋に、温かい光が充満していた。

ふっと息を吐き、ドアを開ける。

「おかえり」

いつも以上に綺麗な髪の妻が、台所に立っていた。

ここは竜宮城か?

僕は思わず、玉手箱の存在を探してしまった。

玉手箱はないが、机の上にはそれ以上のお宝が待ち構えていた。

僕の前世は一体、どんな善行をおこなってきたのか。

姿かたちも分からぬ前世に手を合わせ、みぞれ鶏むね肉を口に運ぶ。

美味しい………。

カラッと揚げられた鶏むね肉に、大根おろしとつゆが上品に絡み合う。押し寄せる美味に、僕は思わず眉間にグッと皺を寄せる。
寄せ終わるや否や、お米をかき込む。

一日頑張って良かった……。

心からそう思える。

返す刀で、ナスを頂く。

これこれ。

そうつぶやいてしまうほど、みぞれとナスの相性は抜群。
ナスの奥底まで染みたつゆ。噛むほどに、広がる旨味。
瞬間最大風速は、鶏むね肉を上回るほど。

しし唐も負けてはいない。

ピリッと辛く、キリッと苦みのあるその味は、鶏むね肉とナスには出せない存在感。

「この、みぞれ鶏むね肉定食 1,780円」

そう妻に伝えると、小さくガッツポーズをしていた。

可愛い。

そしてまたぬか漬けが、この食事のスコアを跳ね上げさせる。
シャキシャキとした食感に、口の中を駆け抜ける爽快感。
漬物好きの僕にはたまらない。

ふきは、妻のご実家で収穫して、味付けしたもの。
短時間で調理したとは思えない完成度。
なんて素晴らしい地産地消。

左に見えるマグカップは、妻のオートミール。
(※結婚式に向けてダイエット中。僕はそのままでも充分綺麗だと思っています)

「私は気にしないでいいから、あなたはいっぱい食べてね」

その笑顔と言葉で、僕は確信した。

ここは竜宮城だ。

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言
美味しかった。