3/29(金)夕ご飯 アジアン

3/29(金)夕ご飯 アジアン

仕事を終え、猛ダッシュで駅に向かう。

はたから見ると、さぞ大事な用事があって急いでると思うだろう。それくらいの速度だ。

僕が猛ダッシュしてる理由はただ一つ。

「妻が家にいる」

プロ野球の開幕戦だろうが、ちはやふるを放送しようが、それよりも、妻が家にいる。

僕を急かすには充分の理由だ。

最寄駅を降り、原付だったらスピード違反の速さで自宅に到着。

ドアを開けたら、妻の声、姿、存在。僕にとっての桃源郷がここにはあった。

小学生だったらお母さんに怒られる速度でお風呂を上がる。

お弁当よろしく、今回の夕ご飯も未だシークレット。

腰を下ろす僕の目の前に出されたのは…。

「今日はアジアンで揃えてみました」

アジアの味を簡単にご家庭で!

こんなCMがあったら僕は信じない。

アジアなめんな。ってなる。

僕が間違ってました。

妻なめんな。

お義父さんお義母さんのタイ旅行のお土産「チャーン」で乾杯。

最高。

お義父さんお義母さん、いつも本当にありがとうございます。

カオマンガイは、お米と鶏むねとネギを一緒に炊いたとのこと。もうその情報だけで気持ちが高揚する。

その勢いのまま口に運ぶ。

これを表現するのに最適な言葉は「僕の大好きな味」

枯渇した僕の語彙力では表現できないのだが、とにかく美味しい。

さっぱりしてるが鳥の出汁がしっかり効いている。

そして鶏むね肉とは思えない柔らかさ。もも肉買ったの?と聞いてしまったほど。

「テレビで、鶏むね肉を砂糖水につけると柔らかくなるってやってたから試してみた」

なぜ妻がテレビを見るとちょうど良い情報が流れてくるのか。なぜか、トゥルーマンショーを思い出す。

そしてスープはトムヤムクン。

自宅でトムヤムクンを食べる日が来るなんて。

小学生の僕に言っても信じないだろう。いや、昨日の僕に言っても信じないはずだ。

ただ、それを飲んだ僕は思う。

「あっ、トムヤムクン」

ほどよい酸味と辛味。そしてコク。

正真正銘トムヤムクン。なんと言ってもトムヤムクン。トムヤムクン、トムヤムクンに清き一票を。

開票2秒で当選だ。

僕は海外へ行ったことはないが、もうこれは渡航歴に載せてもいいのではないか?

壮大な勘違いを覚えさせるほどの妻のアジア料理。

土日は出張で家を空ける僕の為に一生懸命作ってくれたと思うと、鼻の奥がツンとなる。

妻はアジアの、いや、僕のパピヨンだ。

妻に感謝し、完食。ごちそうさまでした。

・まとめの一言

ごちそうさまでした。